友達ではなく知人程度の人を町なかで見かけたら、アナタは声をかけてほしいですか?
私の誕生日だったので友人とお茶をしたのは珈琲好きのお店。小さなお店ですが、珈琲豆を買う人、珈琲を飲んで一息つく人、いろいろです。お一人様の方も複数いらっしゃる中、お歳の大きなおじいさんたちがそれぞれお一人でやって来てお茶をして、それからまた帰っていかれます。自宅でテレビの前にずっと座っているよりも、時間と労力をかけてヨッコラショと家を出て、外の景色を見ながらコーヒーを飲む姿を見ると、平和な日本であることが幸せです。きっと今までお仕事を長年され、お年を召され、自由時間をゆったりと過ごすことができているのでしょう。
と、そこへまた白髪交じりの細身のおじいさんが入って来られました。ふとお顔を見ると、見たことのあるお顔です。直ぐに思い出しました。お世話になっていた小児科の先生です。この4月で閉院されたのですが多少偏屈で物をはっきり言う先生でした。ただここの看護師さんが皆さん天使のような優しい看護師さんばかり。先生は多少キツイものの、見立ては正確で看護師さんがとても親身だったので長年お世話になった医院でした。その先生がお歳になって閉院されことも知らずある日医院の駐車場まで行ったら建物はもぬけの殻でした。
その先生が同じ珈琲ショップにいらっしゃる。お礼を言うなら今…と思いながら結局声をおかけせず先生が立ち去っていくのを眺めるのみだった私です。なぜって、私が逆の立場であったら、無防備で自分のテリトリー外にいるところを顔見知り程度の人に襲撃されたくないから。
と言い訳をしがらも、今このブログで私がグチグチと言い訳をしているということは、やはりあの時にお世話になったお礼を言うべきだった、その機会を逃したことを痛感中です。
写真は折角のその珈琲店ではなく、その前に食した韓国冷麺。そのお店では、韓国の人がキッチンで冷麺を作り、東南アジア出身の人がテーブルに出してくれ、隣の席は英語を話す観光客の座る国際色豊かなランチでした。