幸せの定義

3月に入り、ちょうど桃の節句も終わりました。

英語にするならばGirls' DayまたはDoll Festivalでしょうか。

端午の節句ではあまり草餅を食べなくなっているかもしれませんが、桃の節句ではあられやお寿司でお祝いすることが多いですね。

そんな中、生徒さんのSさんがお手製ちらし寿司をもってきてくださいました。パン作りを含め、手先が器用なSさんの作られたちらし寿司は具も多くそして見た目の美しいこと。

実は私にとってはちらし寿司は思い出の食べ物です。父方の祖母は、曲がった腰でいりこの腸を丹念に取り、じっくりといりこでとった出汁のうどんが私にとっての思い出。一方で母方の祖母が作ってくれたのがちらし寿司です。

子どもの頃は本当によく食べており、その頃はこの手間のかかる料理を理解することもなかったもの。これは祖母の食べ物だったため、母が作ることはなかったくらいです。

その祖母が80歳を越えて亡くなって何年も経ち、今では滅多にちらし寿司を食べることはありません。

そんなときに頂いたこの手作りのちらし寿司。お箸をつけたら、一気に子供の頃の思い出が押し寄せてきて、目が涙で霞ながら頂きました。心の中で久しぶりに「おばあちゃん」と思いながらいただきました。

情けない涙顔で、お寿司を作って下さったSさんにお礼のメールを入れたところ、Sさんは高校3年生になる娘さんが来年には進学で家を離れるのかなと思いを馳せながら作られていたそうです。

その娘さんもレッスンへ来てくれていますが、英会話へ来させてもらえている子供さんは幸せな子供さんばかりです。塾のような「絶対にいる」という理由ではない「英会話」に費用を出してもらえているのですから。

AyumiComment