S子ちゃん

オーストラリア行きがあと1週間です。生後2ヶ月程度の赤ちゃんを残し、お父さんは一足先に赴任先へ。お母さんであるS子ちゃんは里帰りもせず24時間赤ちゃんの世話を一人でこなしてきていました。旅行ではなく数年は赴任先で住むことになるから、健康診断もわざわざ指定された神戸まで赴き、乳児のパスポート申請、荷物の準備発送。予防接種に加え、あとは人に言うほどでもないようなこまごまとした手続き雑用がきっとたくさんあったことかと思います。

結婚して引越しをしてからは英会話へも通えなくなっていたけれど、渡豪が近づいてからは赤ちゃんをご実家で預かってもらってNEOでのレッスンに復帰し、限られた時間で努力をしていました。

そのS子ちゃんは着物の着付けも美しくでき、また大型バイクも乗り、何でも器用にこなすお嬢さんでした。私は着物のことで彼女にはお世話になったものです。彼女のいいところは何事もそつなく丁寧、そしてよく気が利くこと。「きちんと」を体現しています。

出発前の最後の挨拶にと、赤ちゃんを連れて寄ってくれました。竜生と月齢が2ヶ月違いなのですが体つきは似たような感じです。私のレッスンが控えているためあまり時間が取れず残念でしたが、最後のお別れの戸口では目頭がじんわりと熱くなりました。

手渡してくれた封筒にメッセージが入っていました。しかもちゃんと「前略」で始まるメッセージです。

S子ちゃん、We might come see you in Australia!

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AyumiComment